わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。
根強いファンが多い、NorthFace、中でもクライムライトジャケットファンが多いのではないでしょうか。2016年頃に購入したので、もう6年近く使い倒しておりますが、とにかく優秀なジャケットです。色は黄緑色なのですが、ちょうどわたしが山口大学にお世話になった時期で、せっかくなので山口大学カラーにしようと思い、この黄緑色をチョイスしました。
このクライムライトジャケット、何が優秀かというと、とにかく持ち運びに特化していることです。仕事柄、出かけることが多いのですが、とにかく「後もう1着何か薄手のものが必要かも」という際に、必ず手が伸びるのがこれになります。この前、アフリカに行った時も、もし雨が降った時、もし肌寒い時、もし虫対策などで長袖が必要になった時、などなどを考えて持っていきました。
ちょっとアフリカは大袈裟ですが(とはいえ荷物を最小限にしたいので最適解なのですが)、ちょっとした散歩でも、「もし帰り道寒くなったら…」ということを考えて持っていくのに適しております。(写真の手提げ自体も小さいので)ちょっとサイズ感が伝わりにくいですが、とにかくコンパクトに収納できるのです。そして専用の袋までついております。
このクライムライトジャケット、コンパクトであることだけが取り柄ではありません。なんとこんなに小さくて薄いのに、ゴアテックス素材を使用しているのです。つまり完全防水ということを意味します。ですので、雨降りそうだなぁというときに、傘を持たず、ポンっとこの小さな小袋を入れるだけで雨の心配から解放されるのです。特に旅先なんかでは傘は、かさばってしまうので、ちょっとした小雨対策であれば、これひとつで十分です。
さて、この専用の小さな小袋もなかなか小粋な活躍をしてくれます。この袋も実は防水性があり、出先において雨でぬれた服を畳み込んでしまえば、この専用の小袋も防水であるため、またバッグに戻したとしても周りの荷物を濡らすことがないのです(まぁもちろんビニール袋などを使ってもよいのですが)。そうしたことを考えても、とてもスマートです。
というわけで長年愛用しているのですが、最近、首の後ろの部分の布がはがれてきてしまいました。このクライムライトジャケット、できるだけ軽量性を重視しているためか、縫い目は必要最小限になっております。そのためほとんどのパーツは特別な糊で接着している模様です。そのため補修もインターネットで補修用の糊を購入し首元を直してみました。うまく貼れたかどうか、機能が落ちていないかどうかは定かではありませんが、見た目は戻ったのでよしとします。お直しをすると、なぜか愛着がわいてきます。
袖の部分も痛みが出てきておりますし、首の部分もちょっと毛玉のようなものがついているような状態になってきました。ちょっとみすぼらしい感じではありますが、まだまだ現役で活躍してもらおうと思っております。
クライムライトジャケット、お値段的には決して安くはないものですが、出かけ先にもう1枚持っていくというときに、必ず候補にあがる素晴らしい一品です。もちろん薄手であるため真冬の朝夕には不向きですし、寒冷地仕様ではありません。ですので防寒という意味では正直使えないでしょう。でも冬場の日中や、春先や秋口におけるお出かけの際などは大活躍してくれるのです。
わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。