3月は年度末ということで、例年慌ただしくしております。
ただ今年は年度内に報告書を出さなければならない業務も少なく、比較的落ち着いて年度末を迎えることが出来ました。昨年と同じですが、本年度も学生が主体となって調査・執筆した『2021年度 山口大学人文学部 民俗調査報告書』が刷り上がりました。
2021年度もコロナ禍体制ということで、合宿を通しての実地調査はできず、学生が各自で既存のネットワークを駆使して、調査地を開拓しての調査となりました。皆さま大変なご苦労があったかとは思いますが、無事に刷り上がって何よりです!
2022年度はまだ、打ち合わせの段階ですが、どうにか今年こそ合宿調査による民俗調査実習ができるのではないかと考えております。そうなると実に3年ぶりの実地調査!コロナめ!2年間、耐えがたきを絶え、忍び難きを忍び、調査を控え、飲み会を延期してきましたが、どうにか3年前の状態に戻れそうな予感がしている昨今です。
あとは地道に調査に行けない分、文献の読み込みや資料の整理・確認作業などをたんたんと続けております。非常に地味な作業です。
最近、一番興味深かった作業は…昭和4年11月『日本地理風俗大系』Ⅳ(関東北部及び奥羽地方篇)の一次資料に当たったことです。当時のナマハゲ写真を見て驚いたのですが、カラーなのです!なぜカラーフィルムが出回る前に!?と思ったのですが、これ着色技師によって塗られているのですね!このことで多くのことに合点がいきました。いずれこちらも論文にしてまとめたいと考えております。
調査に行けず地味な作業が続きますが、引き続き精力的に「仕事」を進めていければと思っております。