(un) thropology について

 本サイト、(un) thropologyは、お察しの通り、anthropology(人類学)に由来するネーミングです。

 では、なぜ (un) なのか、ということですが、本サイトが人類学そのものを扱っているというよりも人類学の周辺の周辺、あるいは人類学ではないかもしれないことばかりを発信しているためです。ただ、それも含めて人類学的活動の一環としてとらえられれば、うれしいと感じており、そのため、(un) thropology としています。ややこしいですが。

 

 このタイトルに関しては、個人的にはお手本のようなものがあり、それが (un) FASHION という本です。

 

 

 この本のなかでは、え?これもファッションというものも含めて写真集としておさめられております。人の誕生、死(遺体)、武器、下着なども含めて。人間のあらゆる活動を切り取って、FASHIONだと思うものを(あるいはFASHIONではないけれども)集めた作品になっています。

 

 

 わたしは人類学(とりわけ社会人類学)に携わっておりますが、これが「正しい」人類学だといえるようなものはありません。どんなものでも、人間が関与する限り対象になりうると考えます。また、そういった垣根はつくるべきではないとも思っております。

 

 ただ、それはメインストリームの人類学かと言われればそうではありませんし、なんでもかんでも人類学として論じるということを無条件でよいとは思っておりません。なので本ウェブサイトで発信する内容も人類学かと問われれば、人類学とは関係ないかもしれません。しかし、人類学ではなくても人類学的なものはあるし、発信者が興味をもっていることなので、それも含めて、(un) thropology としております。

 

 いちいち個人のウェブサイトごときで、そこまで考える必要もないって…と思うかもしれませんが、何事もいろいろ考えてしまう性格なのです。本サイトでは、人類学にかかわる/かかわらないに限らず、発信者が「うつくしい」「カッコいい」「すてき」「おもしろい」と思うものを中心に発信しております。