2021年12月の畑

築110年のわが家の裏庭には小さな菜園があります。

季節ごとに、いろいろな野菜を育てたりしてます。

 

 先月はまだ小さかった大根も力強く育ってきました。こちらは昨年、花を咲かせて種を採取した、2世代目大根。味の違いはいまいちわかりませんが、第2世代も元気に育ってくれて大変うれしいです。大根の葉は市場にはあまり出回りませんが、実は非常においしいです。炒め物にしてもよいし、お浸しにしてもよいし、みそ汁の具や保存用としてフリカケにもなります。

 

 だいたい、田舎ですと皆さん小さな畑をもっていたりするので、挨拶がてら、「お宅は大根やってる?」などと訊かれます。そんな感じで、会話は続いていきます。

「お宅は大根やってる?」

「やってます」

「白菜は?」

「やってないです」

「じゃあ今度白菜持っていくね」

 という感じです。やっている野菜を持って行っても仕方ないので、とりあえず相手の畑の野菜を訊くという感じです。だいたいの家はこの時期は大根、春になったら玉ねぎを収穫している感じでしょうかね。もちろん、畑をやっていない家もありますが、それでも(親戚や近所など)誰かから野菜やキノコをもらっていて、お裾分けしてくれたりします。

 

 12月の畑で大変助かっているのは、分葱。これは豊北の道の駅で買ったものですが、切っても切っても何度もニョキニョキと生えてきてくれるので、とにかく楽です。ちょうどハサミで刈り取った箇所ですが、また下からニョキニョキ生えてきてくれています。

 

 分葱は納豆などと合わせて食べます。畑は第二の冷蔵庫。

 

 

 それ以外の野菜はまだまだ静かな動きです。

 また、来年の春(そして初夏)に備えて、梅と琵琶の木の剪定もしました。素人なので、まぁ成功しているかはわかりませんが、とにかくおいしい実を食べるためには、剪定をしなければなりません。木を切る際は、木の気持ちになるというよりも、鳥の気持ちになることが大事です。鳥が留まりやすいかどうかで、実の付き方が全然違います。

 

 

 山口の冬は寒いですし、梅が咲くころはまだ虫は動き出しません。虫はまだ動き出さない時期に受粉をしなければならないので、梅の受粉にとって鳥は重要。昨年は鳥を考えず、梅の木の形を考えて剪定しておりましたが、今年は鳥のことだけを考えて剪定しました。昨年は実りが少ない状態(5粒程度)でしたが、来年に期待です!

 小さな畑ではありますが小さな生態系を感じます。日々勉強です。