わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。

　

　Tシャツって、なかなか選ぶのが難しいものです。ある意味では「消耗品」なので、何も考えずに安いものを買うという人もいるでしょうし、それも正解だと思うのですが、やはりわたしは長く使いたい派。それでいろいろなTシャツを行脚してきたわけですが、現在のところ、２年以上にわたり落ち着いているのが、このPATAGONIAの「Work Pocket Tee Shirt」です。これは長袖と半袖があるのですが、両方愛用してます。

　

　

　このPATAGONIAの「Work Pocket Tee Shirt」の何が素晴らしいかというと、まず丈夫で頑丈ということ。そして、「Work Pocket Tee」というように、作業着として利用できることです。しかもポケットがついていて、これがまた、非常にかゆいところに手が届く感じで、本当に使い勝手がよいのです。わたしは農作業なんかもこのTシャツを着てやるのですが、泥だらけになろうが、蜘蛛の巣がつこうが、まったく遜色ない感じで着れてしまうよさがこのシャツにはあります。つまり多少汚れても、それが味になって、むしろTシャツとしての見た目がよくなる気さえするほどです。

　

　

　Tシャツ選びの最大の難しさって、何かというと、買った時がそのTシャツの「最高の状態」になりがちで、たくさん洗濯をしたり、よれてきたりすると、だんだんと服としてみすぼらしくなってしまう、という点があります。ですが、このTシャツは、着古してボロボロに使い込んだ感じが、非常にカッコイイのです。まさに野良着に最適な、ワークポケットティー。冬は長袖を着て、夏は半袖を着て、部屋でも外でも過ごしてます。

　以前は、パタゴニアのTシャツってなんでこんなに、いわゆる「くすんだ」色しかないのだろうと思っていたのですが、それが使ううちにだんだんとわかってくるようになりました。なるほど、買った時が「最高の状態」ではなくて、何度も何度も洗濯し、使い古した感じになると、改めてカッコよくその人の身体に馴染んだ感じになるのかと。そんなわけで、ガンガン毎日のように使ってます。襟が多少伸びても、それもまた味になってカッコイイのです。

　

　

　今年の冬も新たに「Dried Mango」色のロングスリーブ版を購入。日本社会ではあまりないことですが、アメリカサイズなので170cmの身長だとなんとSサイズ！です。パタゴニアの商品というと、ちょっとお高いんじゃないかというイメージがあるかも知れませんが、今回の品は「¥ 6,930 ¥ 4,851(30% Off)」で購入。これで何年も着続けることができるわけですから、本当に助かってます。あとパタゴニアはロゴが前面に出る商品も少なくないですが、このくらい控え目な感じのロゴが個人的には好きです。

　

　わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。