わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。
わたしにとって至高のスニーカーはニューバランスの576です。もちろん、574もいいのですが、ちょっと背伸びがしたいので、カッコつけて576を履いております。いろいろなシリーズがありますが、やはり576がもっとも安定的で、大人びていて、とても好きなのです。日常使いももちろんしておりますし、仕事でも使いますし、出張でも使います(ただ海外に行くときは汚れるので使いませんが…)。
そんな576はかれこれ履き始めて何年でしょう…。少なくとも3年以上は履いていると思います。スニーカーを崇める人も世の中にはたくさんおりますが、あくまでも靴ですので、丁寧に履いてあげるのが一番よいのではないかと思って、飾らずに「用の美」として毎日のように使っております。
…ですが、かかとの部分が痛んできたりして、だんだん靴もボロボロになってきました。そのため、2022年の冬に修理に出し、春先に修理されて戻ってきました。改めて戻ってきた576と対面しましたが、やはりカッコいいですね!
修理費用も結構します。たぶん1万数千円はしたのではないかなと思ってます。でも、愛着のある靴ですので、新しい靴を履くよりも、この576を履きたいと思い新しいスニーカーには手を出しませんでした。
ソールの部分も修理を依頼したので、本当に新品同様のような美しさです。
一番痛んでいたところは、かかとの部分だったのですが、そちらも綺麗に修理してくれました。
ニューバランスの576って、なんというかある種の憧れなんですよね。少なくともわたしにとっては昔からの憧れでした。なんというかCLASSICな感じなんです。そう、CLASSICなスニーカー。
CLASSICの意味は、「一流の、最高水準の、典雅な、高尚な、古典の、ギリシャ・ローマ文芸の、古代ギリシャ・ラテンの芸術様式にならった、(ロマン主義に対して 18 世紀の)古典風な、古典的な、(文化的・歴史的に)由緒のある」ということらしいですが、まさにこれこそが576!
ニューバランスの中の、スニーカーというモノの中のCLASSIC、それが576だと思います。
スポーツをするときはスポーツ用のスニーカー。登山の時は登山用のスニーカー。仕事用の時は仕事用のスニーカー。いろいろとあると思いますが、やはり特定の目的や環境の中で、適切なモノ(スニーカー)を使うことが一番カッコいいと思ってます。そんな意味で、都会ではない山並みが続く街で、街歩きと仕事を兼ねて履くスニーカーとして576は最適に感じており、これからも大事に履いていきたいと思っております。
わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。