年度末の3月。いろいろ忙しさは変わりませんが、授業や試験がない時期をうまく利用して、調査に出ました。いろいろと多方面にご迷惑をおかけしており、その点は本当に恐縮です。
中国福建省の客家と付き合っていたら、アフリカ・ガーナにたどり着きました。中国系はここでも多いですね、写真は中国系のスーパーマーケット、チャイナモールです。これ以外にもたくさんの個人商店が結構あります。首都のアクラ、その隣の港町テーマ、そして内部のクマシにもあります。どういう経緯で入って来たかは皆それぞれで、かつ商売も結構バラバラです。
商談ではスマホが欠かせません。英語がわからなくても、中国語がわからなくても、スマホひとつで商談が進んでいきます。ただ意外なのは、こうした機器を利用しているにもかかわらず/こうした機器をりようしているからこそ、対面でのやりとりが重要になります。果たして相手がどのような人間なのか、どのような反応を示すのか、それが言葉以上に重要になります。嫌がっているのか、演技なのか、信頼できるのか/できないのか。翻訳機という最小限の言語情報、スマホだけで対話するからこそ、それ以外の情報に敏感でなければなりません。そんな場面に何度か遭遇しました。
そして卒業式。小林ゼミは例年、記念品として3年生に読んだ課題図書のキーホルダーを卒業生にプレゼントしているのですが、今年は過年度生もいたので、2パターン。アナ・チンのマツタケ、と、グレーバーの負債論。どちらもなかなかの重量級。卒論もよい仕事になっていると思います。
そして沖縄。今回は資料収集がメインだったのですが、3つの孔子(廟)も見学。久米36姓の末裔の方々が管理されている、福州園のとなりの新しい孔子廟はとても綺麗でした。かつての孔子廟もまた趣があってよいです。クニンダの人たちの誇りの高さを感じます。家譜も県立図書館や那覇市歴史博物館で見ましたが、「とおりな」ではなく「いみな」が使われているのが興味深いですね。漢族の輩字と同じで、大変興味深く思われました。沖縄言葉が全然わからないので、学芸員さんにたくさん助けてもらいました。感謝です。
3月末は実はお花見も。忙しいとはいえ、桜は待ってくれませんので、留学生を中心にゲリラ的に開催いたしました。当日はほかのお花見客もほぼマスクゼロのような状態でした。なんというか、やっとコロナ禍が終わったんだなぁという気持ちになりました。4年目の春ですね。息子が小学校に入学時にコロナが蔓延し始めましたが、そんな息子も4年生になりました。マスクなしでの久しぶりのお花見は格別です。
新年度も頑張っていきたいと思います。