034:ニシベケミカル VIC No.510 ダンヒル

 わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。

 

 夏場になると活躍の機会が増えるのが、そうサンダルです。このサンダルという履物。たかがサンダルですが、されどサンダルで、こだわるときりがありません。高級なビルケンシュトック的なサンダルもあるのかもしれませんが、個人的にずっと愛用しているのが、日本の老舗サンダルメーカー、ニシベケミカルの「VIC No.510 ダンヒル」です。なんか仰々しい名前ですが、まぁいわゆる「便所サンダル」です。

 

 ただ、色のレパートリーは実はいっぱいあって、しかもどれも一度作ると廃版になる可能性が高いというレアもの。そのため、新色に出会えたならば、とりあえず買うというのがわたしの購入スタイルとなっております。その日の気分や季節にあわせて、色を変えるのも素敵です。たかが便所サンダル、されど便所サンダル。

 

 庭先でも重宝します。裸足でも履けますし、靴下を履いていても構いません。この微妙にダサい感じがよいのです。実はユニバーサルデザインなのかもしれません。そしてロングライフデザインでもあります。蒸れないですし、抗菌仕様なので、いやなにおいが発生することもまずありません。そういった意味で、実に快適にサンダルライフを送ることができます。

 

 水色は涼し気。夏にぴったりですね。こんなサンダルをひっかけて、銭湯に行くなんていうのは小粋です。因みに、こちらのサンダルのお値段なのですが、いずれも1,000円程度だった気がします。ひと夏で履きつぶしても1,000円。とてもリーズナブルでもあります。わたしの場合は、毎年色を変えていったりして、何足も何足も溜まっていきましたが、それぞれ窓辺や勝手口においたりしているので便利です。そう、屋外で風雨にさらされたとしても耐えうるというのも魅力的ですね!職場でも使ったりなどしておりますが、このサンダルのままトイレに行くと、なんか本来の場所に彼が戻った気になったりもします。

 

 今年になって入手した新色はネイビー!黒っぽい青なのですが、使っているうちにだんだんと青色の青みが増してきている気がします。こちらも末永く愛用していきたいです。

 

 わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。