わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。
最近の学生と泊りの合宿に行ったりしますと、毎朝、男子学生であっても皆さん肌の手入れをしていたりしていてビックリすることがあります。そんなものなのですかね。わたしは全然、美容関係には疎くて、昔から特に手入れなどは行っておりませんでした。それこそ中高生の頃はなんかいじっていたりもしたかもしれませんが。とはいえ、何もつけないわけではないです。寝癖を直して、髪の毛の向きをそろえる程度には、いちおう見た目をセットします。
そんなズボラなわたしが、ここ10年くらいでしょうか、ずっとお世話になっているのが、このGATSBY ムービングラバー(オレンジ)になります。特に色にこだわりがあるわけではなく、たまたま入ったコンビニか何かで、ちょうどこの色が鮮やかに映ったのでこの色を選択しただけで、そのままそれが定着してしまった感じです。今では他に選択肢を探すのが面倒くさいということもあり、これを使い続けてます。わたしにとっての定番中の定番なので、以前どこかでお話した、250mlのリステリンと一緒に、家のストックルームに放置されている状況です。
このヘアワックス、なにがいいって、コンパクトなのです(ほとんどそれに尽きるかと思います)。このコンパクトなサイズが本当に使い勝手が良くて好きです。わたしの場合は特に頭にベタベタつけるわけではなく、ほんのちょっと手にとってなじませる程度なので、使い切るまで1か月くらいかかるでしょうか。そんなわけで、日々の消費量も少ないので(髪も少ないからというご意見もございましょうが)、このくらいのサイズ感がとてもよいのです。
旅先に持ち歩いたり、カバンの中に入れっぱなしにしておくという意味でもこのサイズはベスト。15gという最小単位がありがたいです。また常に使い切るため製品も新鮮な状態を保つことができます。たまに蓋をあけっぱなしにしてしまうこともあるのですが、そうすると一気に水分が飛んでしまい硬くなって使い勝手が悪くなります。いずれにせよ、新しい状態のまま使い切ることができるというのがよいですね。日本酒の小瓶と同じように、空気にあまり触れさせないほうが品質は落ちません。
髪型に関しても、ここ5年間くらいまったく変わっておりません。可能な限り3週間に1度、散髪し、頭頂部だけ髪を残した坊主にしております。この頭頂部だけ残すというのがポイントで、なぜ残すかというと、直射日光が痛いからです。
以前坊主頭にしたこともあったのですが、夏場(夏場以外でも)、直射日光が直接頭皮にあたるとかなりのダメージで思考がストップしてしまいます(わたしの場合は)。であれば、帽子をかぶればいいじゃないかという話にもなるのですが、やはりあるものは使いたい。ということでまだ残存している毛髪を使って頭頂部を覆い、直射日光を避けているような感じです。それ以外は基本的に短く借り上げて坊主頭に。
あと、髪型に関して毎日セットするのも億劫なので、朝起きた瞬間に七三に分かれるように、髪は「震災刈り」あるいは「関東刈り」というものにしております。これは床屋さんによれば、関東大震災直後に流行った髪型らしいですが、わたしは当時の流行を知る由もありません。いずれにせよ、分け目が既についている髪型なので、朝起きて、ワックスを手に取り、2,3秒なでれば外に出られるような髪型になるということです。そうした意味で、わたしにとっては超合理的な髪型なのですが、その手助けをしてくれるのが、このワックスになります。
わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。