わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。
今回、お話しするのは子供用のイスです。
ですが、このイス、子ども用のイスのくせに結構お高いのです。もちろん、家具の中には高級家具なんて言うのもある訳ですが、子どもイスは結構お安いものが多いはず。ただ、ストッケのトリップトラップはかなりお高めで、2023年現在ですと4万円くらいします…。それが我が家には3脚あるという状況なのですが、とてもじゃないですが一度には買うことはできず、10年程前から子どもが生まれるたびに買い足してきたものです。
因みに、1人目(長男)は赤いイス。2人目(長女)は水色のイス。3人目(次女)は黄色いイスです。特にジェンダー的な意味合いもなく、その時その時で…この子に合う色は…ということで親の独断、インスピレーション、そして家族内での相談で決めていきました。
やはり10年近く使っていると痛みも目立つわけですが(特に赤のイスは)、しかしそれも歴史と言いますか、思い出といいますか落書きひとつひとつが、その人個人の持ち物としてのアイデンティティとなっているような気がして、基本的に放置しております。
子どもがまだ小さいうちは、専用のカバーセットのような道具があるのですが、第一子の時にそれを購入し、その色をそのまま使っているので、水色×赤、黄色×赤といったように同じタイプなのでそのまま使用できております。ただ色合いはまぁ微妙ですが。現在は3代目であり、もう4代目はないかなと思っております…。
いま一番新しいのは、黄色いトリップトラップ。まだ新品同様で綺麗ですが、汚れていくのもそれはそれでよいものです。デメリットとしては、やはり子どもイスにしては値段が高すぎるということがあります。2023年現在は4万円くらいですが、長男の時は3万円ちょっとだった気もしており、この10年間で円安と物価高の影響を感じます。
メリットとしては、やっぱりデザインでしょうかね。そして長く使えること。そして意外と掃除がしやすいことも挙げられます。デザインは似たようなイスもたくさんあるのですが、背もたれの部分の絶妙なカーブが美しいです。色も素敵で、個人個人で違う色ですと、わたしのイスはこれ!というように愛着を持ってくれるようになります。
イスはもちろん頑丈で、後ろにも倒れにくいように設計されております(ちゃんと座ればですし、もちろん小さいうちは目を離せませんが)。そして高さを変えることができるので、いくつになっても(大人になっても)自分のイスを使い続けることができます。そのため、赤子の時に買ったイスを、生涯にわたって使ってもらおうと我が家では考えております。そう考えれば…生涯のイス代で4万円程度は安い(?)のかもしれません。まぁあくまでもそのまま使い続けてくれればの話ですが。
写真は第一子が生まれてすぐの頃です。今でもこの赤いイスに座ってはご飯を食べ、宿題をしております。そういえば、この写真のズボン、先月のAARKEのボトルの写真に写っていた第三子もはいておりました。物持ちがよいといえば、物持ちがよいということで、いろいろと今あるものを大事に使っていこうと思っております。トリップトラップは10年近くたちますが、やっぱり素敵です。
わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。