014:Pendleton ネルシャツ(赤×黒)

 わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。

 

 秋口から活躍するようになる「ネルシャツ」。ネルシャツのネルはフランネルのネルだそうで、フランネルとは毛織物のことのようです。つまり、毛織物で作られたシャツなのでネルシャツというらしいです。普段はコットンのシャツを着ていますが、秋から春先にかけてはネルシャツを着る機会が増えます。

 

 

 わたしが長年お世話になっているのは、Pendleton のネルシャツ(赤×黒)です。これは2000年代半ばくらいから、欲しいなぁと思っていて、やっと買えたのが2010年くらいだったかなと記憶しております。フランネルといえばPendletonというあこがれがわたしの中にあって、何年か我慢して後に買ったネルシャツなので思い出深いものです。

 

 ドレッシーだったり、オフィシャルな感じなシャツだと、西欧的だったり、アメリカ東海岸的な雰囲気がいいのかもしれませんが、カジュアルなシャツだとやっぱり西海岸的な雰囲気が好きです。あるいはアメリカ中西部もよいかもしれません。2000年代初冬、アメリカのシアトルに何度か行ったのですが、そこで触れたPendletonがやっぱりカッコよかったのです。なんかネイティブアメリカンっぽい無骨なデザインと、質実剛健な素材がよいですよね。

 

 当然、日常生活でハードに着続けていますし、現地調査(中国でのフィールドワーク)に行くときも着ていったりしました。いろいろとダメージを受けたりもしましたが、まだどうにか着続けることが出来ています。調査の際、現地の女の子に服を引っ張られ、傷んだ裾のところは、未だに白い感じで糸がはがれて痛々しい感じになったままですが、これはこれでよい思い出なので残しておいてます。激しく遊ばれすぎました…。

 

 

 痛みは随所に見られますが、どうにかダーニングしてもらいながら着続けております。襟の後ろのところなどもかなりボロボロ…。ダーニングで補修してますが…。

 

 

 ボタンの箇所も、かなり痛んでおりますが、ダーニング、ダーニング。これ以外もダーニングの連続です。

 

 ただ一番の問題は、当時はまだ今よりかなり痩せていたので、それなりに着こなせていたのですが、今着ると太ってしまって、ちょっとパツパツなシルエットがカッコ悪いというところですね…。これが一番の問題であります!ダーニングはそれはそれで味になってカッコいいのですが、メタボ体質はどうにもだらしないだけなので、どうにかしなければなりません…。

 ただ、かれこれ10年以上着続けておりますので、今後も着こなしていけるようにしたいです。

 

わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。