011:Aarke carbonator III

 わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。

 

 実は使用期間としては非常に短く、半年くらいしか使っていないのですが、それでも今年の夏に酷使するほど使い続けたモノがあるので、今回はそちらのお話をいたします。さて、どういうモノかというと、炭酸マシーンになります。冷水に炭酸ガスを入れて炭酸水を作ってくれるマシーンです。今年の夏も大変暑かったですが、わが家では毎日のように炭酸水を作っては飲んでおりました。

 

 

 名前は「aarke」(アールケ)。公式HPによると以下の説明がなされております。

 

 Aarke は、大量生産の効率化によるデザイン・コミュニティにより、忘れかけてきたハイエンド・プロダクトの「美しさ」を取り戻すため、インダストリアル・デザイナーの Jonas Groth と Carl Ljungh の2人によって2016年に設立しました。
 ソーダーサーバー・マシーンを初めとし、「シンプルな美しさ」を像形した、高級・高品質製品の生産を目指します。(「aarke」とは、スウェーデン北部でわずか500人しか使用していない言語。南部サーミ語で「今日」という意味を指します。)カーボネーターIIは、北欧独特のデザインをさらに洗練させて、フォルム・デザイン・使い方の全てにおいて「シンプル」を追求したモデルです。

 

 さすが北欧デザインだけあって無駄がありません。ネーミングセンスも、作り手の哲学も素晴らしいですね。造形も美しいですし、電気を使わない仕様も好感がもてます。こちらの製品はガスボンベを中に入れ込んで、専用のボトルに冷水を注ぎ、レバーを倒せば炭酸水ができるというものです。

 

 

 中に詰める炭酸ガスは毎回買う必要がありますが、それは使う頻度によって変わります。わたしの家の場合は、1か月に1回くらいでしょうか。夏場だと2,3週間に一回の時もあったかもしれません。それくらい高い頻度で使用しておりました、が、本当に便利でおいしい炭酸が楽しめるのです。

 

 

 炭酸ガスは、この業界では大手であるソーダストリーム社のものをそのまま使用することが出来ます。ネットでも販売しているのかもしれませんが、わたしの場合は近所の個人商店で空きボンベと新品を交換してもらっております。空きボンベは再び二酸化炭素を詰めて販売されるので、ゴミが増えないというのがよいです。

 ゴミが増えないといえば、わたしたちは以前から炭酸水を定期的に飲むため、炭酸水のボトルを購入しストックしておく必要がありました。しかし、この炭酸マシーンがあればそんな必要もありません。その都度、新鮮な炭酸水を飲むことが出来るのです。そして何より嬉しいのはペットボトルのゴミが出ないこと。これまで大量にペットボトルのゴミが出ておりましたが、このマシーンのおかげで激減しました!

 わたしの家では、ガスボンベを2本購入しておき(常時1本は使用、1本はストック)、なくなった際に1本ずつ交換し、常に炭酸ガスの補充がきれないようにしております。大量のペットボトル(おそらく60本くらいでしょうか)が、この一本のガスボンベだけで済むというのは大変便利です。

 

 

 専用のボトルはこんな感じです。食洗器には対応しておりませんが、基本的に水しか入れませんので、汚れることもほぼありません。ただ使用頻度が高すぎるため、わが家のものは基準線がかすれていて若干疲れ気味ではあります…。まぁでもそれだけ日々愛用されていることのあらわれです。

 Aarke carbonator III は、長年愛用し続けている、というモノではなく、わが家においては新参者的な感じではありますが(それもそのはず公式では2016年からですからね)、すっかり生活の一部に溶け込んでおり、大人から子どもまで、毎日、炭酸ライフを充実させてくれております。


 わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。