わたしが日々使っているモノは、熟考を重ねたうえで手に入れることが多いです。モノによっては数年くらい考え続けてから買ったり、買わなかったりします。そんな話を人にすると、驚かれたりもするのですが、どうやらモノに対する思い入れが強いのかもしれません。ここではそんな語りたくなる愛用品をお話しします。
ここ10年以上、愛用している爪切は、日本橋木屋の「KIYA 爪切 黒 小」です。これまでの人生で、それほど多くの爪切りと出会ってきたわけではないですが、いろいろと調べていく中で、わたしのなかでは、これしかない!と思って購入。それ以来ずっと同じ道具を使ってます。2022年現在、同商品は770円と爪切にしては割高?なのかもしれませんが、100円ショップの爪切とは違って、抜群の安定感、切れ味があります。
色は複数ありますが、なんといっても黒が無骨でよいのです。そしてサイズは「小」を愛用しております。これは、わたしが旅先でも使いたいからであって、常にリュックの中にこの爪切を忍ばせております。幸いなことに飛行機の移動であっても機内持ち込みで未だに一度も凶器扱いをされておりません。小さいからかもしれませんね。とにかく小さく、軽く、機内にも持ち込めるため、旅行の必需品となっております。
少し使用感のあるお写真でお見苦しくて恐縮なのですが、10年使っても未だ現役で活躍してくれております。因みに常に持ち歩く「小」のみならず、この「KIYA 爪切 黒」の「大」は、家で使っております。手の爪のみならず足の爪も、家族の爪も、これで切ってます。本当に優秀な道具。
木屋のHPによれば、「1987年の発売以来、包丁を押しのけ木屋で一番売れている本品は、塗装もせず、ハガネを黒く染め上げるのみの無骨なスタイル」とのことですが、まさにその通りの商品でしょう。実は、一度も手入れをしたことがないのですが…一度として切れ味や使い勝手に不便さを覚えたことがありません。
以前は、爪切に惚れ込んだため、木屋のグルーミングセットも持っていました。ですがセットだと普段つかわない道具も一緒についてくることになり…、いまは最小限の道具(爪切と鼻毛カッター)だけを持ち歩いています。こちらも機会があれば紹介したいとは思うのですが、今回は爪切のみにいたします。それにしても、本当によい爪切で、人にもお勧めしたり、プレゼントしたりしたいのですが、「縁を切る」イメージがつけられたら…ということもあり遠慮しております。この爪切は定番中の定番ですね。本当によいモノです。
わたしにとって日々の暮らしを支えてくれている愛用品のひとつです。